ASTERISK WORKS

薄型カホンを作ってみた

2017年2月10日
 
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加入しているオヤジバンドで「リズムパートが欲しいね」という話になっているのですが、練習場所にドラムを置くスペースがありません。カホンなら置けそうなのでバンドの音に合うか試してみたいのですが、それなりのカホンを買おうとすると中古でも1〜2万円するので気軽に試せません。

 

そこで、夏にキッチンをプチリフォームした時に余った材料でカホンを試作してみることにしました。

 

 

材料の選定

 

本来カホンの材料ってどんなものを使っているのだろう?と思いググってみると、カホンキットを販売しているお店のブログに詳しい実験結果が載せられていました。

 

■ 市売問屋の日常
 自作カホン 打面はどんなものを使えばいいの? カホンに関する考察④

 

 

ボディは9層の共心シナベニヤ、打面は3mmのラワンベニヤが良いとのこと。

 

ボディに使用する材料はちょっと高そうなので他のもので代用するとして、打面の3mmのラワンベニヤにはちょっと心当たりがあります。

 

  ■ Asterisk Works
   原状回復可能な賃貸キッチンリノベーション

 

 

そう、9月にキッチンをプチリフォームした時に壁に貼った極薄ベニヤ板が、偶然3mmのラワンベニヤだったのです!大分余っていたので打面はコイツを使うことにしました。

 

 

カホンのボディは本来、高さ45cm・幅と奥行が30cmくらいのものが一般的なようです。残念ながら我が家には45cm × 30cmのベニヤは余ってなかったので、余っていた8.9cm幅のワンバイ材で代用することにします。一般的なカホンの3分の1以下の薄さになってしまいますが、保管や運搬も楽になるし薄型のものを製作することにしました。

 

製作開始!

 

まずはワンバイ材で45cm × 30cmのボディを作ります。

 

たまたま木工ボンドを切らしていたので、同じ匂いのするレザークラフト用のサイビノールを塗って荷造り用ラッシングベルトで圧着固定してみました。叩いても取れないくらいガッチリ付きました。

 

 

カホンは接合部にスキマがあいていると空気が漏れて低音があまり出なくなるらしいのですが、材料に使ったワンバイ材は角が丸く処理されているのでスキマがあいてしまいます。

 

そこで、木質パテをスキマに詰めてみます。

 

市販のものもありますが、パテを塗ったところだけ色が変わったりステインの染まり具合が変わったりしがちです。

 

しかし日本古来の「コクソ」と呼ばれる木質パテなら色も変わらないし、ステインの染まり具合も違和感がないらしいので試用してみます。

 

 

作り方は簡単!ヤスリがけした時に出た木屑とごはん粒を混ぜてコネルだけ!

 

 

これを材料のスキマに押し付けるように盛ります。

 

 

乾いて固まったらヤスリをかけて平らにすると、このとおり!安い木材にはヒビや割れや節穴等がつきものですが、コレさえあれば何でも補修できそうです。

 

 

ボディ接合方法を再考

 

スキマは埋まりましたがボディの接合方法に不安が残ります。カホンはこの角の付近を叩くので、釘やネジが出ていると痛そうで使用したくありません。でも接着剤で付けただけでは叩いているうちに取れてきそうな気もします。どうしよう?

 

 

そこで穴を掘って木ネジを打った後、木ダボで埋める作戦で行ってみます。10mmの木ダボ用ドリルを買ってきて・・・

 

 

木ダボ用の穴を開けて・・・

 

 

穴の底にツーバイ材用の木ネジを打ってみます。割れてきそうな気がしたので念の為下穴を開けてから打っています。

 

 

穴の内側に木工ボンド(代わりのサイビノール)を塗って、Φ10mmの丸棒を打ち込みます。なんか側面が割れてサイビノールがはみ出して来たので、慌てて濡れ布巾で拭き取ってコクソで補修しました。ボンド入れすぎた・・・。

 

 

打ち込んだ丸棒をツライチで切断!この時、普通のノコギリで引いてしまうと板の表面も削れて傷だらけになってしまいます。

 

 

なので、木ダボ用のアサリ無しタイプのノコギリで切るようにしましょう。私はたまたまライフソーを使用していたのでこの替刃を買いました。

 

 

丸棒を切り落としてヤスリで平らにすれば、カホンを叩いても手を傷めない接合部の出来上がり!木目も揃えばもっと格好良かったですね。

 

調子に乗って残り3箇所もじゃんじゃん行きましょー。

 

 

そして悲劇が襲う。

 

 

ギャー!!!

 

 

丸棒を木槌で打ち込んでいると角がどんどん割れてきます。端まで3〜4mmの所に打ち込めば無理もないですね。丸棒はヤスリで削って多少細くしてから、木目に衝撃を与えないように慎重に押し込んだほうが良いようです。

 

その後、割れた部分は先程こしらえたコクソで埋めたら無事綺麗に補修できました。

 

 

木箱とカホンの違い

 

大太鼓と違い、小太鼓(スネアドラム)から高らかにタカタカ音が出るのは、裏側にスナッピーと呼ばれる金属製のジャラジャラした部品がついているおかげらしいです。

 

タダの木箱と違って、カホンが叩く部分によってスネアドラムっぽい音が出たりするのもこのスナッピーが内部に仕込んであるからなのだそうです。スナッピーの代わりに、ギターの弦や鈴が仕込んである場合もあるようです。

 

 

というわけで、買ってきましたスナッピー。

 

普通のカホンは20本タイプの物が2セットの合計40本仕込んであるらしいのですが、派手な音にしたかったので48本タイプを2セットで96本仕込んでみます。

 

ニッパーでワイヤーをプチプチ切って半分に。

 

 

打面上端を叩いた時にスナッピーが良く鳴ってくれるよう、ワイヤーを上に向けて取り付けてみます。

 

いよいよ打面作成

 

作成したボディを3mmのラワンベニヤの上に置き、定規代わりにして鉛筆でぐるりとベニヤに線を引きます。その線に沿って黒刃カッターでベニヤをカットしていきます。ノコギリじゃなくてカッターで十分切れます。

 

切ったベニヤをボディにネジ止めしたら一気にカホンぽくなりました!打面上部の角はネジ止めしないほうが、叩いた時にバチンといい音がするようです。

 

 

裏表両面に打面を張ったら、叩いた時に手に刺さらないようにヤスリをかけて、エッジを全て丸めます。

 

スナッピーのワイヤー先端あたりを指てトントンと突くだけで、スネアドラムのようなタカタカ音がしていい感じになりました!

 

でも、薄型のせいか低音が出ないので、キック感は出ません。。。

 

 

バスレフポートをあけてみる

 

スピーカーを作る際、バスレフポートと呼ばれる穴を開けてパイプを仕込む事で低音が豊かになることを思い出し、このカホンにも穴を開けてみることにします。

 

直径5cmくらいのデカイ穴を開けようとするとドリルではできません。ホルソーという筒型のノコギリみたいな道具もありますが、直径に合わせた刃をその都度買わなくてはなりません。そこで、好きな直径の穴が開けられるという「自在キリ」という刃を買ってみました。

 

 

あけたい穴の直径に回転刃のメモリを合わせてガッチリ固定。今回はΦ5.6mmの穴をあけます。

 

 

まずは要らない端材で試し切り。

 

足でしっかり踏んで固定していたのですが、ものすごい力で材料持ってかれました。もっと小さい端材だったら怪我をしているトコロでした・・・この工具怖ぇ!

 

直径も少し狂っていたので刃の位置を微調整して本番に挑みます!

 

 

うぐぐ、材料がブレる!

ボディを木ネジで留めていなかったら今頃きっとバラバラになって怪我をしてました。

 

 

ふぅ、無事に綺麗な穴があきました。

 

 

仕上げ

 

ボディには、ビンテージ感を出すためにBRIWAXを塗ってブラシで磨きます。

 

 

打面にはツヤ有りタイプのクリアラッカーを吹きましたが、殆どベニヤに吸い込まれて質感は全く変わりませんでした。

 

 

マスキングテープ素材の用紙にロゴマークを印字し、カッターで切り抜いてから打面に貼付。周囲も新聞紙でマスキングしてから黒ラッカースプレーを吹いてみました。

 

 

完成!

 

できました!打面のサイズは標準的なカホンと同じです。

 

 

サウンドホールをあけたところ、思った以上に低音が出るようになりました!穴の前に顔を近づけて打面中央を叩くと風が来るくらいです。

 

但し音にかなり指向性があり、穴の向いている方向にしか低音が響きません。パイプやラッパをを内蔵したら低音の広がり方が改善するかもしれませんが、ここは今後の課題です。

 

 

サイドにはギター用のストラップピンを付けました。これで膝の上に載せて叩く時にずり落ちる事が防げますし、立って自由に歩きながら叩くことも可能です。(ビジュアル的にはチンドン屋風になりますが。)

 

 

打面上部の角を敢えてネジ止めしないことにより、打面が1mm程反って浮いています。このお陰で角を叩いた時にバチンという気持ちのいい音がします。また、指先でトントンするだけでスナッピーに振動が伝わりタカタカ言うのでなかなか叩いてて楽しいです。

 

初めての試作にしては満足の行くモノができました!

 

 

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カテゴリー:楽器
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