前回ミシントラブルでカード入れのコバがボロボロになってしまいましたが、丁寧に縫い目をほどいて接着剤で補修し、トコノールを塗って磨いてみたところキレイにリペアすることができました。
という訳で、気を取り直して手縫いに作戦変更です。
小銭入れと札入れに挟まれた狭いスペースで菱目打ちや菱ギリで真っ直ぐ縫い穴を開けるのは難しいのですが…
こんな時に役に立つのがこの菱目パンチです。狭い隙間でもサクサク縫い穴をあけることができます。
そして縫います。パスケース1号の教訓を活かして、ここはミシン糸ではなく同じ色の手縫い専用糸を使用します。ミシン糸と同じ太さの糸で縫っても、手で縫うと何故か糸が細く見えるので、ここはちょっと太めの2番糸を使用しています。
縫い終わったらスカイパーでコバを削ってカタチを整えてからペーパーで磨きます。縫ったりほどいたりしているうちに、最初に入れておいた刻印がだいぶ消えてしまいましたね。。
トコノールを塗ってメリヤスで磨いたらだいぶカタチがカッチリしてきました。ミシントラブルでコバがボソボソになった時はどうなることかと思いましたが大丈夫そうですね。
次に表カバーをつくります。コンチョ取付部に接着剤を塗って…
裏貼りします。ピッタリ形を揃えるために大きめにパーツを切り出しておき、接着後に端を切り揃えます。
ヤスリをかけてトコノール塗って磨いたらピッタリツライチ!
そしていよいよ表カバーと内装を合体させます。
接着剤でフチを貼って…
接着剤が乾いたらコバの形を整えてトコノール塗って磨きます。
うむ、ぴったり!
ひとつづつ菱ギリで縫い穴を開けて…
前回の教訓を活かし、ミシンで縫うのがキビシイ箇所は無理せず最初から手縫いにします。
使用時一番負荷がかかる縫い目なのでしっかり返し縫いをします。
コンチョ取付部はミシンで縫えますが、何故か絶不調。
糸調子が全く合わず、4回解いて縫い直してもイマイチ。
同じ縫い穴を狙って慎重に針を落とせるのが手回しミシンの良い所ですが、これ以上やり直すと吟面への送り歯ダメージが看過できないレベルになるので泣く泣く妥協…ゴメンナサイ。
あとは金具類を取り付ければ完成なのですが、通常のバイカーズウォレットより薄め柔らかめの素材を使用しているために、どうも表革のペラペラ感が否めません。どうしたものか…
つづく
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