Gadget・PC Repair & Leather Craft Workshop

3千円で自作する圧迫感のない車内パーティション

コロナ流行初期の頃、やむを得ず人を車に乗せることもあろうかと応急的に車内に仕切りを設置していました。

Bピラーの内張りにフックを引っ掛けてヒモを張る簡易車内カーテンを利用したものでした。

↓こんなやつ。

まぁ滅多に人を乗せることもあるまいと思って簡易なもので済ませていたのですが、圧迫感がひどかったのです。

↓こんなかんじ。

後方確認用と後席とのコミュニケーション用を兼ねて、真ん中だけ透明ビニールを貼っていたのですが、殆ど前が見えない!そして酔いそう…。天井付近に隙間もあいてます。

そこで、ウィズコロナ期を見据えてもうちょっとマシなパーティションに更新することにしました。

市販品で良さげなの無いの?

当初はタクシーみたいな市販のアクリル板を買おうと思ってたのです。

↑このタイプはヘッドレストに取り付けるので、リクライニングできそうなのはいいのですが結構お高いんですね。そして車種専用設計ではなく汎用品なので結構スキマがあります。

「アクリル板買って自作すれば予算半額でぴったりサイズやん!」とも思ったのですが、アクリル板は消毒用エタノールと化学反応起こしてボロボロになりそうな嫌な予感がします。かといってPET板は炎天下の車内温度に耐えられずグニャグニャになりそうですし、塩ビ板だと簡単に割れそうです。失敗してへこむイメージしか湧いてきません。

使わない時に外してしまっておく場所も思いつかず、透明板方式は見送ることにしました。

収納や脱着の事を考えるとポップアップ式も良さそうです。でもワゴン車だとスキマが大きくて飛沫防止効果に疑問があります。ハイブリッドコンソールの給気口もふさいでしまうため、こちらも採用を見送りました。

大型タクシーでよくみるPVCシートは透明度が高く、使わない時は小さく畳んでシート下にしまえそうです。市販品は完成度が低い割に高額なので、こいつを参考にPVCシート吊り下げ方式で自作してみることにしました。

材料

① PVCシート 0.5mm厚 160cm幅

ホームセンターのテーブルクロス売り場で量り売りしてるPVCシートを買ってきました。あまり薄いやつは透明度が低いので、ある程度分厚いやつにしました。0.5mm厚で10cmあたり税込み138円。

車内の天井からハイブリッドコンソールまでの高さが約70cmくらいだったので、余裕を見て80cm分カットして貰いました。

② への字押さえ 塩ビ製 90cm

最初はタクシーみたいに、アルミやステンレスの平棒を買ってルーフ形状に曲げて支柱を作ろうと思ったのですが、材料高いし加工が面倒くさいのでやめました。

代わりに、ホームセンターのフロア材コーナーで「への字押さえ」という安価な樹脂製の平棒を見つけたので、それを天井間接照明の溝とフリップダウンモニターに引っ掛けて支柱に利用することにしました。本来は長さ180cmのクッションフロアめくれ防止材です。90cmにカットされたものが239円で売られていました。

案外ぐにゃぐにゃして中央部分が垂れ下がってきます。フリップダウンモニター等に引っ掛けられない場合はアルミ製のへの字押さえにしたほうが良さそうです。

③ ハトメリング 4mm

PVCシートの四隅に穴を開けて固定用ゴム紐を取り付けるのですが、そのままでは穴が裂けて来ると思われるので、布テープとハトメリングで補強することにしました。

④ 平ゴム 6mm

本革風シートカバー等の固定でよく使われる6mmの平ゴムを購入。車の内装色に合わせてベージュにしてみました。

⑤ Sカン 口閉タイプ 17mm

これまた本革風シートカバー等の固定でよく使われる17mmの口閉タイプのSカン。こいつでゴム紐を車内の目立たないところに引っ掛けていきます。

今回の材料は以上です。

完成予想図

これらの材料を↑こんな感じで車内パーティションに仕立て上げて行きたいと思います。

今回はへの字押えにPVCシートを貼り付けて天井から吊るし、スキマは四隅のハトメリングに取り付けた平ゴムとフックで埋める作戦です。

(上記寸法は20系アルファード・ヴェルファイアのHV車に合わせたものです。他の車種の場合は、室内寸法や支柱を引っ掛けるものに応じて調整して下さい。)

PVCシートの加工

まずはPVCシートを縦に半分に折り、角を重ねて揃えたら、上端から高さ3cm、端から幅38cmの箇所に油性マジックで切り取り線を描きます。

線に沿って、重ねたまま裁断。

直角に裁断してしまうと、長時間吊っているうちにシートの重みで角から裂けて来そうなので、こんな感じで丸く裁断します。このくらいのカーブが、吊った時に天井の間接照明部分にうまくフィットします。

裁断後は、消毒用アルコールを吹いて拭けば油性マジックの線をキレイに消せます。

への字押えの加工・取り付け

塩ビ製のへの字押えは柔らかいので加工が容易です。87cmの箇所にカッターで裏表に切れ目を入れて・・・

手でぐっと曲げればキレイに割れます。あとは切断面を300番くらいのサンドペーパーで軽く丸めればOK!

PVCシート上辺の出っ張り部分を、カットしたへの字押えに布テープで貼り付けて固定していきます。

もしかしたら夏場の車内温度で粘着剤が溶けて剥がれて来るかもしれませんが、もしそうなったらPVCシートにハトメ加工した穴を開けて、低頭ネジでへの字押えに固定しようと思います。

への字押えの端は、こんな感じで少しはみ出ます。この部分を天井間接照明の溝に引っ掛けて取り付ける予定。

ハトメの取り付け

PVCシートの四隅にハトメ穴を作るのですが、そこからシートが裂けてこないよう念の為に布テープで補強しました。

ハトメ金具で穴を開けつつそのままカシメようとしたのですが、布テープが頑丈で全く貫通してくれませんでした。。

仕方なく事前にパンチャーで穴を開けておきました。

開けた穴にハトメ金具を通してカシメます。

ここまででPVCシートの加工は完了です。次はいよいよ車内で取り付けです!

車内への取り付け

への字押えの両端を、こんな感じで天井間接照明の溝に引っ掛けます。

中央部分が重みで垂れ下がってくるので、フリップダウンモニターと天井の隙間にかませてみました。

モニターがないときはアルミ製への字押えを利用すると平棒買うより安上がりだと思われます。加工面倒くさいけど。

うん、天井部のスキマは前より大分マシになりましたね。

次に、だらんと垂れ下がってるPVCシートの四隅を、ゴム紐を使ってどこかへ引っ掛けて行きたいと思います。

このあたりに固定すればスキマが開かずに済みそうですね。

ゴム紐とフックを使って、前席のアシストグリップに引っ掛けることにしました。

PVCシートの端がBピラーに密着するように、上端から10cmくらいの箇所にハトメ穴を増設してフックでピラーの内張りに引っ掛けてみたいと思います。

こんな感じになりました!

ゴム紐なので、多少座席を倒しても追従してくれます。

PVCシート下端のハトメをどこに固定しようか悩んだのですが、結局リクライニングレバーに落ち着きました。

電動シートや他車種の場合はBピラー内張の下端や、座席の座面裏側のバネ等に引っ掛けられると思います。

完成!

大型タクシーでよく見るやつよりだいぶキレイにできました!

費用も3千円以内に収めることができました。

フック等で8ヶ所引っ掛けるだけなので脱着も容易です。

使わないときは、への字押えを芯にしてぐるぐる巻いて収納しておけます。

我が家は百均荷造りテープで、後席アシストグリップに巻きつけて収納しておくことにしました。

ウィズコロナ時代で送迎の必要も増してくると思います。

こんなお手軽パーティションで感染リスク防止してみるのはどうでしょう?

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