この記事は2017年5月時点の情報です。
かつて格安レンタルサーバーの代名詞であったロリポップレンタルサーバー。
私も2010年から長らくお世話になっており、このブログも1年程ロリポップ上で稼働しておりました。
しかし最近は月額100円台の他社サービスが次々に台頭しています。独自SSLが無料で利用可能なネットオウルのミニバードは月額250円ですし、外部SSL持ち込み可能でSSH接続も利用可能なバリューサーバーは月額168円です。それに対し、ロリポップの同等プラン(ライトプラン月250円)はSSH接続も外部SSL持ち込みも不可。独自SSL導入は月2,000円からと、wordpressをSSL対応サイトとして稼働させようとすると割高感が否めません。
そこで思い切ってサーバーをロリポップからバリューサーバーへ移転させ、ネットオウルで無料のSSL証明書だけを取得してバリューサーバーへ持ち込んでみることにしました。うまく行けば月額168円で独自SSLサイトが運用できそうです。
WordPressのドキュメントには「URLを変更せずにドメインを移動することはとても単純で、大抵の場合、ファイルの移動で済みます。」と書いてあります。
そこでまずはサイトのTOPディレクトリ以下のファイルを丸ごとダウンロードしてみました。
wp-config.php等の重要ファイルにBASIC認証をかけて、管理画面への不正アクセス対策を講じている方もおられると思います。
ロリポップサーバー上に設置した「.htaccess」を引越し先のサーバーにそのままコピーしても、サーバーのパスが異なり正しく動作しません。移設後に設定画面にアクセスできなくなる等のトラブルを防止する為「.htaccess」は一旦削除しておき、バリューサーバーに移転後新たに作成することにします。
次にデータベースの中身を取り出します。ロリポップのユーザー専用ページ「WEBツール」→「データベース」をクリックします。
データベース情報画面が開いたら「サーバー」「ユーザー名」の項目をメモします。念の為「パスワード確認」をクリックしてデータベースのパスワードも確認しておきます。各項目の内容を控えたら「phpMyAdminを開く」をクリックします。
phpMyAdminが開いたら「ユーザ名」「パスワード」「サーバの選択」の各項目に、先程の画面でメモした内容を入力して「実行」をクリックします。
phpMyAdminへのログインに成功したら、画面左ペインの対象データベース名(「information_schema」じゃない方)をクリックし、右ペインの「エクスポート」をクリックします。
エクスポート方法の設定画面になります。「詳細 – 可能なオプションをすべて表示」にチェックを入れます。
保存するテーブルを選択する画面が出るので、全てを選択します。
選択漏れが無いよう、macなら「⌘ + a」windowsなら「ctrl + a」を押して、選択窓をスクロールした下にあるものも含めた全項目を選択します。
選択したらそのまま画面を下にスクロールしてどんどん次の項目を設定します。
「出力」の項目はとくに何も変更しませんが、「ファイルの文字セット」が「utf-8」になっていることを確認しましょう。
「フォーマット特有のオプション」は特に変更しません。
「生成オプション」の部分は、全てのチェック項目にチェックを入れます。
「Data creation oputions」の部分は特に変更する部分はありません。
最後に、画面一番下の「実行」をクリックすると、データベースの内容をファイルにしてダウンロードすることができます。
以上でロリポップからのデータの取り出しは完了です。
次にこれらを、新しく借りたバリューサーバー上にコピーしていきます。
長くなってきたので、バリューサーバー側の設定はまた次回!