Gadget・PC Repair & Leather Craft Workshop

NHBA-X62Gへのスマホ画面出力方法(フリップダウンモニター対応)

かつてトヨタ車のディーラーオプションとして搭載されていた、アイシン製の古い10インチナビ「NHBA-X62G」に、スマホ画面を表示させようとして右往左往した記録です。

古いナビとはいえ、純正ナビはETC・ハイブリッドモニター・各種カメラと連動しているためなかなか交換する訳にも行きません。でも時々、スマホのカーナビアプリを表示させたり、後席でAmazonプライムビデオ等を流したい!というときがあります。

みんから等を検索してもあまり情報が出なかったので「中古車に付いてた古いトヨタ・ダイハツ純正ナビを、スマホミラーリング対応にしたい!」という方は以下ご参考にどうぞ。

Lightning端子から映像入力したい!

NHBA-X62Gは2013年の製品なので、最近のナビのようなHDMI入力やスマホのミラーリング表示には対応していません。

ただし、VTR入力として、昔ながらの赤白黄のRCAピン端子を使ったアナログ入力をするためのハーネスは安価に売られています。

これにHDMI→RCA変換ケーブルを繋げて、その先にLightning→HDMIアダプターを接続すれば、ナビや後席フリップダウンモニターにもiPhoneの画面を映せるのではないかと思って、各種変換アダプターを用意してみました。

ところが!

当初は、トヨタ純正ナビ用VTRアダプターに「6ピンタイプ」と「8ピンタイプ」があるとは全く気づかず、安価に大量に出回っている青い6ピンタイプを購入してしまいました。このアダプターで入力した映像は「VTR2」入力となってしまい、後席フリップダウンモニターへ映すことはできませんでした…。

後席フリップダウンモニターにも映像を映すためには、上記のグレーの8ピン端子のタイプを購入する必要があります。ナビに接続すると「VTR1」として表示され、後席に連動表示できるようになります。

配線の取り回し

次に20系ヴェルファイアハイブリッドでの配線取り回しです。

まずはエンジンを止め、しっかりパーキングブレーキをかけ、SHIFT LOCKボタンを押しながらシフトレバーをNレンジに入れます。

シフトレバーを反時計方向に回して取り外し…

小物入れに手をかけて、パネルを引っ張って外します。

パネル外周の爪を折らないように、手前へ引っ張って外していきます。

小物入れの裏側はカプラー接続されているので外します。

シフトレバーのシャフトで他パーツを傷つけないように、外したグリップをかぶせておきます。

エアコン操作パネルの裏に手を突っ込んで手前に引っ張り…

ナビパネルの外側の爪を折らないように、すこしづつ全体を手前に引っ張って外します。

エアコン操作パネルのカプラーも外します。

ナビを外す前に、念の為ウッド調部分を傷つけないよう、養生テープで養生しときます。

4箇所のネジでナビ本体が固定されているので外します。この時、ネジを絶対に落とさないように注意!!!シフトレバー下へ落ちると取り出すのにドエライ苦労します。

ナビ本体を手前に引っ張り出したら丸印の位置に、グレーの8ピンVTRアダプターを接続します。(写真では左側に、間違って最初に購入した青い6ピンVTRアダプターが接続されています。)

センターコンソール内から、先程接続したVTRアダプターまでケーブルを引き込むために、センターコンソール内の電源パネル左上の隙間にパネルはがしを突っ込んで手前に引っ張り、電源パネルを外します。

エーモンの配線ガイドをカップホルダー下を通すように突っ込み、シフトレバー横から引き出します。

HDMI→RCAアダプターの出力ケーブルを配線ガイドに通します。

そのままではカップホルダーの下で何かに引っかかってケーブルが引き込めないので、養生テープで巻いてからシフトレバー横まで引き込み、ナビ本体に接続したVTRアダプターのRCAピン端子へ繋ぎます。

HDMI→RCAアダプターに、Lightning→HDMIアダプターを接続すれば映像配線は完了!(アダプター後ろに写り込んでいるRCAピン端子は、最初に間違えて購入したVTR2側のケーブルです。)後はシガープラグにUSB電源アダプターを挿して、映像アダプター類に供給する電源を確保します。

内装パネル類を組み上げる前に、電源投入し動作テストしてみます。

無事に「VTR1」ボタンがアクティブになりました!

iPhoneを接続してのミラーリング表示テストもOK!

青い端子の6ピンVTRアダプター使用時は表示できなかった後席用フリップダウンモニターにも、無事にiPhoneの画面をミラーリング表示することに成功しました!

あとはバラした内張りを元通りに組み直して出来上がり!

何故か作業後は手が切り傷だらけになったので、手袋装着して作業したほうが良いかもです。内部は鋭利な部品が多かった模様。

あと入力画像に縞模様のノイズが乗る場合は、映像アダプター類の駆動に使用しているUSB電源を低ノイズのものに換えてみて下さい。

↑デカくて邪魔だけど、AnkerのPowerDrive2が比較的低ノイズでした。(それでも微かにノイズ乗ります。アルミホイル等でシールドしてみようかな?)

↑同じAnkerのPowerDrive2でも、コンパクトタイプの方はノイズがひどく、画面に縞模様が出て使い物になりませんでした。

トヨタ・ダイハツ純正ナビの映像ハーネス情報を検索してもなかなかヒットしませんが、この記事を読んで、間違えて6ピン青端子VTRアダプターを買ってしまう人が一人でも減るといいですね。


広告