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カーエアコンガスチャージャー

初めてのカーエアコンガス補充

うだるような暑さが続く昨今ですが、我が家の90プラド(KD-KZJ90W)のエアコン送風口からは路上外気温と変わらぬ熱風が吹き出しております。早急に修理に出したいトコロではありますが、次の車検までには手放す予定なので修理にあまりお金をかけたくありません。

そこでAmazonで格安で売っているガスチャージャーとエアコンガスボンベを購入して、DIYでのカーエアコンガス補充に挑戦してみました。

冷媒ガスの状態を確認してみる

エアコンが効かない原因がそもそも冷媒ガス不足なのかを確認するために、「サイトグラス」という、高圧側配管の中の状態を覗けるガラス窓を探してみます。

まずはエアコンのコンプレッサー見つけて、周囲の配管を確認してみましたが見つからず…。

配管をずーっと辿っていくと、グリル付近の高圧側メンテナンスポート近くにサイトグラスがありました!

この丸いガラス窓!汚くてよくわかりませんね。

一旦グリル内側のターボ給気口を外し、サイトグラスをきれいに拭いてからエンジンをかけると、配管内を泡が流れているのがよく見えます。泡というより、液体の飛沫が飛んでいる感じ。

高圧部分を流れる冷媒ガスがしっかり圧縮されて液体の状態になっていれば、この窓から見える泡が減って透明に見えるらしいので、冷媒ガスの量が足りずにしっかり圧縮されていないことがわかります。

冷媒ガスの種類を確認してみる

Wikipedia先生によるとカーエアコンの冷媒ガスには種類があるそうなのですが、1990年〜2013年の車は「R134a」とか「HFC134a」と表記されたガスでだいたい間違いなさそうです。

まぁでも一応念の為表示を探してみます。どこだ…?

あった!

うん、HFC134aで大丈夫ですね。

冷媒ガスとチャージホースを探してみる

冷媒ガスとチャージホースをネット通販各社で検索してみると、価格帯に桁違いの幅があってびっくり。

冷媒ガスは本来30本一箱になってるようですが、使用量と送料の兼ね合いを勘案してバラ売りの3本セット物を購入することにします。前回知り合いのクルマ屋さんに入れてもらったときは8本入ったとの事だったので、今回は3セットの合計9本購入しました。

ガスチャージャーは、ポンプ無しでも配管内の空気を抜けるらしいので、簡易型のゲージ付きチャージホースを探すことにしました。

低圧側メンテナンスポートを探す

冷媒ガスとチャージホースが届いたので、早速ガス補充すべくメンテナンスポート(接続口)を探してみます。(L)と書かれたキャップを探すのですが、さてどこにあるやら…

まずはエアコンのコンプレッサー周囲の配管を確認してみましたが見当たりません。

配管をたどっていくと、サイトグラスの向かって左側、クラクションホーンの手前に(H)と書かれたキャップがありますが、これは高圧側のメンテナンスポートなので今回のガス補充には使いません。間違えてここに繋ぐと大惨事らしいです。

コンプレッサーから生えているもう片方の配管をずーっと辿っていくと、ありました!向かって右のタイヤハウスの内側です。

この(L)マークのキャップを外して、ここから冷媒ガスを補充します。

チャージホースの接続

これが今回Amazonで1,659円だったチャージホース。

親切なマニュアル付きでした。

冷媒ガスの缶を接続する前に念の為ニードルの状態を確認したところ、すこし針が出ている状態でした。この状態で冷媒ガス缶を接続すると缶に穴があいてガスが抜けてしまうので…

コックを回して針を引っ込めます。

針を引っ込めたら冷媒ガス缶をホースに接続!針はこの時点ではまだ出しません。

低圧側メンテナンスポートの(L)キャップを外して…

チャージホースのクリックカプラー(接続口)のリングを引きながらグッと押し込み、ブシュッと音がしてゲージの針が上がったらリングを離して固定します。

ホース内の空気を抜くため、この状態でチャージホースに接続した冷媒ガス缶をちょっとだけひねって接続を緩めます。(針はまだ出しちゃ駄目ですよ!)プシュっと音がしたら、車の配管からのガスでチャージホース内の空気が押し出されたので、すぐに緩めた缶を締めます。

この時点で圧力ゲージを確認したところ、ガス補充前なのに圧力がレッドラインになっててビックリ!

でもエンジンをかけてエアコンを全開にして2〜3分待つと、みるみる針が下がって緑色の圧力不足ラインまで来ました。どうやらこのゲージはエアコンフル稼働状態で見なければいけないようです。

いよいよガス補充!

チャージホースのバルブを、缶の上から見て時計回りに止まるまで回し続けて針を出し、缶に穴を開けたら少し逆に回して針を戻してガスを補給します。

缶が急激に冷えてゲージの針が上がりますが、止まったように見えても缶を振ってチャプチャプ言うようならまだガスが残っています。缶を両手で握って温めながら口を下に向けて缶を振るとさらにガスが入っていきます。缶が常温になり、振ってもチャプチャプ言わなくなったら1本分チャージ完了です。

外すときは車に接続したクリックカプラーの方から外します。缶の方から外してしまうと車にチャージされているガスが抜けてしまうので注意!

先程のサイトグラスを覗いて高圧側配管の中の様子を見ると、さっきより泡が増えて真っ白になりました。まだまだガス補充が足りないようです。

2本目も同じ作業を繰り返します。

ガスを入れた直後はゲージがイエロー付近まで上がってきますが、しばらくするとどんどん下がって落ち着きます。

3本目を入れ終わるとサイトグラス内のガスの流れも透明の液体になりました。

圧力ゲージもイエロー手前で落ち着いています。

エアコン吹出口の温度を測ってみる

冷媒ガス補充前は、エアコン全開にしても吹出口から外気温と変わらぬ熱風が吹いておりましたが…

おお!6℃台まで下がるようになりました!これでなんとかこの夏を乗り切れそうです!!

余ったガス6本ドウシヨウ…。


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