例年、秋に新macOSが出てもまずは導入を見送って、一通り不具合解消が終わったのを見計らって年末年始にアップデートを実施していました。
でも今年からAppleのデベロッパープログラム未加入の一般人にもβ版の試用が解禁され、デュアルブート環境で旧OSを生かしたままゆっくり新OSを試すことが出来たので、安心して正式版リリース日当日に移行することができました。
今回はアップデートではなくて、クリーンインストールと環境設定についてのメモです。
従来クリーンインストールの際は、インストーラーUSBメディアを作成していました。
今回は外部起動メディアは一切使用せず、macならではのネットワークインストールで新OSをクリーンインストールしてみたいと思います。
5年前に試した際にmacOSが3世代前にロールバックしてしまった苦い経験があり、それ以来ネットワークインストールは避けてたのですが…
「option + ⌘ + R」キーを押しながら再起動すれば最新OSを選択できるようになっていたらしいので試してみます。
一旦完全にシャットダウンして、「option + ⌘ + R」キーを押しながら電源投入するとWiFi選択画面になり…
家のWiFiに接続するとmacOSインストーラーのダウンロードが始まり…
ダウンロードが終わるとインストーラーの展開が始まります。
インストーラーの展開が終わると、macOSユーティリティが起動します。今回はクリーンインストールするので、まずはディスクユーティリティをクリック。
ディスクユーティリティでSSDの消去やパーティション操作を行います。
私は今回、BootCamp領域や新OSお試し用APFSコンテナを含め、全部消去してマッサラにしました。
SSD消去が終わったら画面左上のメニューからディスクユーティリティを終了し、macOSユーティリティの画面に戻って今度は「macOSを再インストール」をクリックします。
おー、当たり前だけどBeta取れてる。
あとは画面の指示に従い設定事項を入れてくだけです。
クリーンインストール後の環境再設定で、様々なアプリを再インストールしていたところ問題発生!
間違いなくプリンターメーカーHPからDLしてきたドライバーなのに、インストールしようとすると「悪質なソフトウェアかどうかをAppleでは確認できないため、このソフトウェアは開けません。」と拒否されます。
Apple未承認のものはそのままではインストールできなくなったんですね。
システム環境設定を開いて「セキュリティとプライバシー」をクリックしてみます。
「一般」タブをクリック。
「このまま開く」ボタンをクリックしたら、インストールが開始されました。
sudo spctl --master-disable
面倒くさくて毎回こんな操作してられない!という場合は、ターミナルで上記コマンドを実行すれば…
「すべてのアプリケーションを許可」という選択肢が選べるようになるようです。
sudo spctl --master-enable
設定を元に戻すのは上記コマンドの模様。
上記を実行しても、古いプリンターのドライバーはインストールを中断してしまうようです。完全64bit化の影響?
Catalinaをインストールしてからというもの、Google Chromeで閲覧するWEBの雰囲気がなんかおかしいな?と思っていたら、ブラウズ時の標準フォントが軒並み明朝体になっていました。。
Google Chromeの「設定」→「フォントをカスタマイズ」の画面を確認してみると…
標準フォントが「カスタム」になっていました。どうやらCatalinaは従来のヒラギノ角ゴシックProNが消えてしまっている模様。代わりに「ヒラギノ角ゴシック」を選択したところ、違和感なくWEB閲覧できるようになりました。
十分試用したつもりでいましたが、本格的に導入してみるとやはり細かいところで色々設定修正したり諦めたりしなきゃならない部分が出てきました。
32bit版ドライバーしかない古いプリンターは使用を諦めなければならないですし、今後更新されない32bit版アプリもあると思います。SSDに余裕があれば、困った時の為に旧OSをデュアルブートできるようにしておいたほうが良いかもしれません。