知人からTV内蔵大型PCの修理依頼が入ってまいりました。
NECのVALUESTAR VW770/Cというマシンです。
でかい!そして、びっくりするくらい重い!
ちょっと高級マシンなので修理し甲斐がありますね。
XPのサポートが終了してからというもの、みんな古いパソコンを諦めてじゃんじゃん買い替えるようになったので修理の依頼なんて久しぶりです。ちょっと楽しみ。
起動時になんか出てwindows7が立ち上がって来ないとのこと。
試しに起動してみると「SMART値が悪いからバックアップ取ってHDD交換しやがれ」とBIOSがおっしゃってます。最近のBIOSはなんと親切なんでしょう。
F1押すと起動再開してくれるって言ってますが、試しに押してみたらwindows7のログオン画面手前でコケました。とりあえずHDD引っ張りだして必要なデータだけ吸い出すことにします。
裏返してHDDの入ってそうなトコを探してみると・・・
なんかこの右上のフタ怪しいですね、開けてみましょう。
ありゃりゃ!ハズレでした。
でもメモリとBIOS電池とB-CASカードが一箇所でアクセスできるのはいいですね。CPUにファンは付いておらず、ぶっとい銅の棒で熱を左の巨大なヒートシンクへ引っ張ってるみたい。変わった造りですね。
思い切って全部のフタをあけてみると、居ました中央部分の黄色いケーブルの下!SATA接続の3.5インチHDDです。
ケーブルをガイドから外し、HDDに挿さってるSATAと電源ケーブルも抜きます。マウンタ上部奥のネジを2つ外して手前に引っ張ればゴソっと取れました。
なんと1TB!!
早速マウンタから外してSATA→USBアダプタを繋いで中のデータを救出します。
ところが手持ちのアダプターじゃウンともすんとも言わない。
やっぱバスパワー駆動の2.5インチ用アダプターじゃ電力足りませんかそうですか。
仕方ないので組み上げて「F2」キーを押しながら電源投入。
表示されるBIOSの設定画面でCDから起動するように設定。
CDドライブにubuntuのLiveCDを入れて起動。
無事に内蔵HDDにアクセスできたので、持ち主からご希望のあった写真データと年賀状宛名データをUSBフラッシュメモリにコピーして救出します。
翌日、新しいHDDを買ってきました。
持ち主はこのPCをTV代わりにつけっぱなしにしてらっしゃるとのことなので、PC用ではなくサーバー用高耐久型HDDを選ぶことにしました。
SATA→USBアダプターも新しく購入。折角なので、PCを介さずともダイレクトにHDDのクローン作成ができるモデルにしました。
持ち主は「PC購入時リカバリーディスクなんて作成した覚えない」との仰せだったので、リカバリー領域ごとHDDのクローンを作成できたらいいなと淡い期待を抱いています。
アダプターの説明書によると2TBを180分ほどでコピーできるとの事。1TBなら1時間半ほどでコピーできるだろうと考えてコピーをスタート!したものの3時間経ってもちっとも進んでいません。コケたのかな?と思い再度やり直すも6時間経っても半分も進みません。
SMART値が悪く起動もできないディスクなので、不良セクタがあっても不思議ではないのですが、特にエラー表示にはなっていません。はて?
この時点で2日目深夜になってしまったので作業中断。
翌日に以降に持ち越しです。
ちょっと高いけど素直にリカバリーメディア購入するべきかなぁ?
その2へ続く
関連記事