この記事は2016年5月時点の情報です。
virtualboxへのwindows10インストール方法を検索して当ブログに辿り着く方が意外といらっしゃるようです。しかし記事が古く2015年1月のテクニカルプレビュー版時点の話なので、がっかりされるていることと思います。
そこで今回は、macでvirtualboxを利用してwindows7や8や8.1を運用されている方のために、正式版のwindows10をクリーンインストールでアップグレードする手順について記載して行きたいと思います。
windows10への無償アップデート期限も残すところ3ヶ月を切りましたので、直前になって焦らぬようGW休暇で時間があるうちにアップデート作業をしておきましょう。
ただアップグレードしたいだけであれば、旧OSの画面右下に表示されるアップグレードアシスタントをクリックして画面の指示に従うだけで済みます。しかし「旧OSへの上書きではなくクリーンインストールしたい。」という方も多いと思いますので、今回はその手順を記載します。
1.Microsoft WEBで「メディア作成ツール」を入手
2.上記を利用してisoファイル生成
3.virtualbox上に新しい仮想マシンを作成・設定
4.isoファイルを利用して仮想マシンへwindows10インストール
5.旧OSのプロダクトキーを入力
大雑把には上記の流れです。Google先生に訊くと「一旦アップグレードしてからクリーンインストールし直さなければならない」等の情報が散見されますが、現在はクリーンインストール時に旧OSのプロダクトキーを入力するだけで認証されるように仕様が改善されているようです。
まずはMicrosoftのwindows10配布ページヘアクセスしますが、ここで注意点があります。
ホストマシンのmacではなく、virtualbox上のゲストマシンである旧windowsのブラウザを使用して下記ページにアクセスする必要があります。windows10配布ページはアクセス元のユーザーエージェントによって表示が変わるようで、旧windowsからアクセスしないと正しいisoファイルダウンロードページへ変遷しませんでした。
■ Microsoft「Windows10を入手する」
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
今回は上書きアップグレードではないので、下へスクロール。
「USB、DVDまたはISOの作成が必要な場合」という項目の下にある「ツールを今すぐダウンロード」ボタンをクリック。
「MediaCreationToolx64.exe」というファイルがダウンロードされました。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。
「はい」クリック。
↓
「同意する」クリック。
「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択して「次へ」。
「このPCにおすすめのオプションを使う」にチェックを入れて「次へ」。
「ISOファイル」を選択して「次へ」。
ダウンロード先フォルダを選択して「保存」。
Windows10のインストーラーディスクイメージがダウンロードされます。
ダウンロードが完了するとこんな画面が出るので「完了」。
ダウンロードされたISOファイルをホストマシンのmacのストレージ上へ移動しておきます。あわせて、旧windows仮想マシン上の必要なファイルも全てmac上に避難しておいてからシャットダウンします。
virtualboxマネージャーの画面で「新規」をクリック。
好きな名前を付けて、タイプ「Microsoft Windows」、バージョン「Windows 10 (64-bit)」を選択して「続ける」。
スライダーを動かして、仮想マシンに割り当てるメモリーサイズを指定します。2048MB以上〜ホストマシンに搭載された実メモリの半分くらいまでの間でお好みの容量を割り当てて「続ける」をクリックします。私のmacはメモリ8GBなので、半分の4096MBを割り当ててみました。
「仮想ハードディスクを作成する」を選択して「作成」。
ハードディスクのファイルタイプは「VDI」を選択して「続ける」。
ストレージは、ホストマシンの残り容量にあまり余裕がなければ「可変サイズ」を、余裕があれば「固定サイズ」を選択して「続ける」。
仮想ハードディスクの容量を訊かれるので、ホストマシンのmacを圧迫しない程度のお好みの容量を設定して「作成」。
3分程で仮想ハードディスクが作成されます。
左画面で、新しく作成された仮想マシンが選択された状態で「設定」の歯車アイコンをクリック。
クリップボードの共有「双方向」、ドラッグ&ドロップ「双方向」に変更して、画面上部の「ディスプレイ」タブをクリック。
先に画面下方の「アクセラレーション:」の部分の3D、2Dアクセラレーション両方の有効化にチェックを入れ、その後に「ビデオメモリー」のスライダーを最大に。
変更したら画面上部の「ストレージ」タブをクリック。
ストレージツリーの最下部にある「空」と書かれたCDのアイコンをクリック。
右側に光学ドライブ選択表示が出るので、右端のCDのアイコンをクリック。
「仮想光学ディスクファイルを選択…」をクリック。
ファイル選択画面になるので、先ほど旧windowsでダウンロードしてmac側に移動しておいた「Windows.iso」ファイルを選択して「オープン」。
仮想マシンの仮想CDドライブに、windows10インストーラーディスクイメージが挿入された状態になりました。
次に画面上部の「共有フォルダー」タブをクリック。
macとファイルをやりとりするために共有フォルダーを設定します。画面右端のフォルダーに+マークの付いたアイコンをクリック。
共有フォルダー入力画面が開きます。
「フォルダーのパス:」欄にwindows10と共有したいmac側のフォルダのパスを入力します。「フォルダー名:」は好きな名前を付け、「自動マウント」にチェックを入れ「OK」クリック。
仮想マシンの設定が一通り終わったので「OK」をクリック。
仮想マシンの設定が終わり、言わば空っぽのPCにインストールCDが入っているような状態になりました。いよいよ「起動」をクリックします。
インストール画面が出ますので画面の指示に従います。
ここでライセンス認証の画面が出ますので、旧windowsのプロダクトキーを入力します。
「インストールの種類を選んで下さい」の画面で、カスタムを選択。
その後画面の指示に従います。
インストールが終わり、いよいよwindows10が起動します。
アカウント等の設定画面が出ますので画面の指示に従って適宜お好みに設定していきます。
windows10が起動しました!!
最後にデバイスドライバー類をインストールしておきましょう。
仮想マシンウインドウ最下部のCDのアイコンをクリックします。
「仮想ドライブからディスクを除去」をクリックして、windows10インストーラーディスクイメージを取り出します。
VirtualBox VMメニューから「デバイス」→「Guest Additions CDイメージの挿入」をクリックします。
数秒間だけ画面右下に「ディスクに対して行う操作を選んで下さい。」と表示されるのですかさずクリック。
「VBoxWindowsAdditions.exeの実行」をクリック。
UAC画面で「はい」を押すと、ディスプレイドライバーを含む仮想マシンの各種デバイスドライバーがwindows10に対してインストールされます。
「Reboot now」と再起動を促されるので「Finish」をクリック。
これでvirtualbox上にwindows10がクリーンインストールされました!
旧仮想マシンはライセンスが重複してしまうので削除しておきましょう。
お疲れ様でした!