前回の記事で、macのOSをアップグレードするリスクを考えました。しかし仮に新しいOSに問題がなかったとしても、macは昔からオンラインアップデートでOSを載せ替えると調子が悪くなったり謎のストレージ消費が起こったりしがちです。
そこで一回macを空っぽにして、クリーンインストールをしたいという方も多いと思いますが、最近のAppleは新OSをオンラインアップデートでしか提供していません。Windowsみたいにディスクからインストールしようにも、そもそも光学ドライブがありません。なので仮想PCにインストールしたりといったことも難しくなっています。
そんな訳で今回は、オンラインアップデートをせずに新OSのインストーラーだけを作成してみたいと思います。USBメモリに入れてクリーンインストール用メディアにするもよし、仮想PCにインストール際の仮想ディスクにするもよし、という訳です。以下の情報を参考にしました。
■VirtualBox仮想環境OSX Yosemiteを作成
http://extmemo.nagashima-yasunobu.jp/2014/10/17/virtualbox_yosemite_install01/
1.新OSをダウンロードする
これは普通にAppStoreでダウンロードしてきます。でも間違えて「今すぐアップグレード」ボタンを押してアップデート開始されても困るので、下記の手順でデータのみダウンロードします。
念の為右上側の「アップデート」ではなく、左上①の「おすすめ」をクリックして下に表示される②「ダウンロード」を押します。
小一時間待ってダウンロードが終わるとアップグレード開始していいか訊いて来るので、そのまま画面を閉じます。アプリケーションフォルダを開いて以下のファイルが存在していればダウンロードできています。
2.iesdをダウンロード
GitHubへ行ってiesdのところで「Download ZIP」からダウンロードします。
3.iesdをインストール・実行
ダウンロードしたZIPをデスクトップに解凍して、ターミナルを起動して以下のunixコマンドを1つづつ実行します。
cd Desktop/iesd-master
iesd -i /Applications/Install OS X Yosemite.app -o yosemite.dmg -tBaseSystem
参考サイトではうまく行ってるのですがウチの環境ではエラーが出ました。
UNIX初心者なのでこの辺よくわかってないのですが、どうやらZIP解凍するだけでは実行できないようです。「http://pastebin.com/xk6nnzLr」を参考にインストールコマンドを打ってみます。
sudo gem install iesd
パスワードを聞かれるので、macにログインするときのパスワードを入れてやると、無事iesdをインストールできたようです。
気を取り直して再度iesdを実行。
「yosemite.dmg」が生成されました。ビールのマークが可愛いですね。でもまだ完成じゃありません。あと7つのコマンドを順番に実行していきます。
hdiutil convert yosemite.dmg -format UDSP -o yosemite.sparseimage
hdiutil mount /Applications/Install OS X Yosemite.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg
hdiutil attach yosemite.sparseimage -readwrite
cp /Volumes/OS X Install ESD/BaseSystem.* /Volumes/OS X Base System/
hdiutil detach /Volumes/OS X Install ESD/
hdiutil detach /Volumes/OS X Base System/
hdiutil convert yosemite.sparseimage -format UDZO -o yosemite_install.dmg
そうすると・・・
おお!「ised-master」フォルダ内に「yosemite_install.dmg」が生成されました!これがインストールディスクイメージです。
次回、こやつをVirtualBoxの仮想CDに設定して仮想Yosemiteをこさえてみたいと思います。
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■ VirtualBoxへのOSX10.10 Yosemiteインストール